2006年07月19日

中村善郎ソロコンサート Live At すぺいん倶楽部 In Morioka

d9d9a092.jpg7月14日大通り「すぺいん倶楽部」で26年ぶりに来盛した日本の誇るボサノバ演奏者である中村善郎さんソロ・ライブを聴きに行ってきた。
実は26年前のライブは私が企画して一ノ関ベイシー、花巻文化会館、伴天連茶屋、大槌クイーンなど回ったツアーだった。
その時のメンバー、今はビッグバンド# & b所属のパンデーロ(タンバリン)も叩き、ボーカルもやる神村英男(Tp)、おとなしかった印象の磯川ひろし(b),京都の老舗パン屋「進々堂」の長男にして、フュージョンバンド「チキン・シャック」キーボーディスト続木徹(p),タモリの「今夜が最高」などにこのツアーの後出演することになる当時新進気鋭のボブ斎藤(Ts)、どんなジャンルも難なくこなす日本を誇る天才ドラマー、村上"ポンタ"秀一(Ds)、そして南米から日本に帰ってきたばかりのボサノバ演奏家中村善郎(g,MC)というメンツだった。この当時、丁度ビデオ撮影に私ははまっていたので、撮影したビデオがあるが今回DVD化してもう一度よく見たら、中村さんは当時のサンフランシスコなどにいたヒッピーのような格好をしていたのを確認した。(@o@)(◎_◎)
ちなみに現在の中村さんの容姿はワ・タ・シと同じ「少し若作りな品の良いおじさん」の格好をしている。えへん。(・_・;)

中村善郎ソロ・ライブ
今回の中村善郎さんソロ・ライブはジョアン・ジルベルトやアントン・カルロス・ジョビンの意気でコジャレて品のあるボサノバ音楽を中心に演奏を展開した。ボサノバはやっぱりいつ聴いても耳に心地よく、幸せな気分にさせる。
演奏曲は
「Desafinado <デサフィナード>」
「A Felicidade <フェリシダージ>」
「The Girl From Ipanema <イパネマの娘>」
「Agua De Beber <おいしい水>」
「Isto Aqui O Que E? <イッソ・アキー・オ・キ・エ>」
「Manha De Carnaval <カーニバルの朝>」
「Pra Que Discutir com Madame? <マダムとの喧嘩は>」
「Insensatez <お馬鹿さん(ハウ・インセンシティヴ)>」
「Moon River」
「My Blue Heaven <私の青空>」
「O Pato <オ・バト>」
「Dindi <ジンジ>」
「Preconceito <偏見>」
「Esta Melodia <この美しいメロディー>〜Jobim,Joanに捧げる」
「Wave <波>」
「A Tarde <夕暮れ>」中村さんのオリジナル曲など。

ボサノバは一見軽く簡単なイージーリスニング・ミュージックに聞こえるのだが、ところがどっこいよく聞き込むと、心の深くに突き刺す、せつなく(サスダージな)、7thコードが効いてちょつとフラットしたり、Jazzボイシングの影響も受けた複雑な音楽なのだ。
話によると、ブラジルの至宝であるジョアン・ジルベルトもアントン・カルロス・ジョビンも、また、東京有楽町の国際ホールを満席にしたサンバ・ボサノバのバーチュオーソである私の大好きなカエターノ・ベローゾなども昔から米国のJAZZ、ポピュラー音楽を良く聴いていたそうだ。
特にフランク・シナトラ、ビ−ン・クロスビーのクルーナー唱法(マイク特性を活かした、ささやくような、語りかけるような)の影響を受けていたと言う。

ソロ・コンサートの今回はガット・ギター1本でカッティングし、低域を活かした情緒的かつなめらかなボイスを絡ませての演奏だった。
中村さんの声は日本人には珍しい独特の低域の効いた聞きやすく印象に残るトーンなので、その特徴ある声を活かしてCMなどのナレーターもしているようだ。
我々東北人は首都圏、関西圏、九州圏とは違い、が、ぎ、ぐ、げ、ご、の鼻濁音が発音できるため、ポルトガル語の発音が他の地方の人たちより、一層耳に心ごち良く感じる。

演奏はギターインストルメント部分も、これまたス・ゴ・イ・テクニックで左手の押さえの時にリズムの裏で2ビートのリズムが聴こえてくるというものだった。
ライブで一番よかった曲は最後に歌ったオリジナル曲でもある「A Tarde <夕暮れ>」で、軽やかなサウダージの風が私まで届くような演奏だった。

中村善郎オフィシャルホームページ
中村さんのBlogも見つけました。
中村善郎 Bossa Nova日記

中村善郎さんのCDを紹介しよう。こんなうまい人そういませんよ。
まず皆さん一度聴いて見てください。
心が洗われ幸福感に包まれます。年代別にアルバムを紹介する。
CDアルバムの中にはシャバ・ダバダで有名な映画「男と女」のテーマ曲を歌っているフランスのピエール・バリューやJAZZ界ではジャコ・パストリアス亡き後バカ・テクニックのエレキ・ベース奏者でアフリカはカメルーン出身のリチャード・ボナ、ブラジルで有名なコーラス・グループの「クワルテート・エン・シー」などと演奏しているものもある。
アルバム名
1990年 Literario(文学的なもの...)
1991年 Esquina (街角)
1993年 Me Diga Por Favor (好きだと言って)
1995年 Passaro Do Rio (リオの鳥)
1997年 "Esconde Esconde (エスコンジ、エスコンジ)
1999年 "Itsuka kimi ni" (いつか君に)
2000年 SIMPLES
    ジョビン 作曲「Outra Vez <もう一度>」など。
2001年 Luminoso (ルミノーゾ)
     リチャード・ボナとの「風がくれたメロディ」はゴキゲン
2003年  Bossa Nova>
     Best (ベスト)>
2004年  Lembranca Esparanca (レンブランサ、エスペランサ )
2006年  Tocar Como Cantar(歌うように奏でる)
     9月7日新譜予定ギター・インストメンタルCD

CD付き楽譜 ボサ・ギター弾きたい人にお薦め
2005年  ボサ・ノヴァ・ギターが弾ける本 (CD付き)
     CDとの連動やダイアグラムやタブ譜など付け譜面ナシでもスラスラ読め、超簡単に弾けてしまう入門テキスト。
2006年  はじめてのボサノヴァギター (CD付き)
      CDとの連動やダイアグラムやタブ譜付きボサ・ノヴァの名曲が楽にマスターできる楽譜集

オムニバス (プロデューサー、アレンジャー)
2001年 ボッサ・ディズニー [Compilation]
     このアルバムはJ-WAVE/サウダージのブラジル・ディスク大賞で8位入賞
2002年 カフェ・アプレミディ ディズニー(CCCD)
     これなんかもディズニー映画の名曲を奏でています。
2006年 絵日記と紙芝居~村下孝蔵トリビュートアルバム~
     白い花の咲く頃

最後に演奏者である中村善郎さん、ツアー・マネージャの甲斐厚子さん、ご苦労様でした。楽しく、感動し、ガットギターのバカ・テクなカッティングに驚愕したソロ・コンサートでした。また来年盛岡で演奏をお願いします。

蛇足
私の大好きなMiles Davisは1962年に早くもボサノバに興味を示し、ギル・エバンスとともにアルバム「Quiet Nights」 を出し、Antonio Carlos Jobimの名曲「Corcovado」などを演奏している。サスガだMiles。

s_pan at 18:22│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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